忍者ブログ
相木快弥と糸麦の共同ブログです。ポケモン擬人化メインな自己満足ブログです!
[26]  [25]  [24]  [23]  [22]  [21]  [20]  [19
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

もう、あれだよね
名前が痛い。ネーミングセンスないんだ私…
 



ホワイトシティ

クラウン地方にある港町で、この土地全体を含めても

唯一他の国々と行き来ができる大きめの港町である

ここにはノーマルタイプが多い。水タイプが多い、かと思ったのだが

あくまでも、行き来する船だけなので漁業は特に盛んではないため

水タイプが特別多い…ということはなかったようだ


第二章「夜の不良軍団」
01:藍色の幽霊は起爆剤


この世界は普通に小学校、中学校、高校などがあるようで
そういうところだったら私達がいた土地よりも発達をしているようだ
建物もどことなくレンガの建物で洒落た雰囲気を見せている

「兄さん、私てきとうに町見てる」
「…そうか、今日はあの宿に泊まるから、そこにきなさい」
「わかった」

幽藍は良く言えば聞き分けが良く、悪く言えば単純である
例え私であろうが、誰であろうが「命令」であるとみなしたら
従うそぶりを見せる。本人によると信頼している人だけそうするらしいが…
ずっと一緒にいてきてアイツが信頼とか反抗とかそういったものを
明確に見せた場面を見たことは少なくとも私は無い

もう太陽は傾いていて、海は橙色に輝いている
昼頃に出発したものだからついた時にはすでにこの時間帯である
何も知らない土地を子供がいるのに夜にうろつこうとする親は中々いないだろう?
先程幽藍に言っておいた宿に入ると、それなりに部屋が空いていたので
少し広い部屋を頼み、夕飯を注文して食べることとした。食堂の食べ物は
舌鼓を打てるくらいの代物で、冒険の最初からこれは何と贅沢な、と
幸運続きなものに逆に違和感さえ覚えてしまった

「お父さん、人多くなってきたね」
「そうだな」

窓から見える橙色が藍色に変わってきた頃に
他の観光客などもこの宿に集まってきた。考えは同じなのか
船で見かけた子連れの客の一部なども夕食を注文しに食堂に座っていっている

「お客さんはどちらからで?」

お茶のおかわりを淹れに来てくれた、コック姿のビーダルのおじさんに問われた

「あぁ、カントー地方ですよ」
「カントー!それはまた遠い所からですね」
「ははは」
「ならばここの地は知らないでしょう?ポケギアのタウンマップのカードを
 買って行ったほうがよろしいですよ」

風璃のコップにお茶を淹れた後に、一旦テーブルにポットを置いた
おじさんは親切に売店を指差してくれた。あそこで色々見てみるのも悪くなさそうだな

「しかし、繁盛してるんですね」
「ありがとうございます。でもやっぱり外の土地の観光客は皆そう勘違いするんですねぇ」

はっはっはっとおじさんが行き成り笑い出す
何かおかしいことを言ってしまったのだろうか?
しかし突然おじさんは窓を見て、少し私に顔を近づけて小声で喋りだした

「お客さん、気をつけてください、この町は夜出歩くことは自殺モノだ」
「…どういうことですか?」
「夜は不良のガキ共がたむろしているんですよ」

なるほど、それは危ないな、とふと幽藍の姿が浮かんだが
アイツがそうすぐに倒されるほど弱くは無いだろうと考えて
おじさんの話をさらに深く聞くこととする

「何でまたたむろを…?」
「最近ケッキングっつーヤクザの子がヤルキモノに進化したんです」
「ヤクザ…?それで?」
「そのヤルキモノがグループを作ってたむろし始めた所
 それに対抗したりする他の子もグループを作って…って流れらしいです」
「…そうですか…でも何故あなたがそんなことを…」

細かい事情まで知っているおじさんに少し疑問を持ち
顔を見ると、今にも泣きそうなくらい悲しそうな表情で
おじさんは悔しそうにしてから、また笑い出した

「後で説明しましょう。この後売店に来てください」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

売店へ風璃と行くと、タウンマップのポケギアに読み込む用のカードがあったので
買って読み込ませると、どうやら予想以上に地方の数があり
この土地は巨大なものだということがわかった。ウィンド地方にはどうやら
サニー地方とレイン地方を渡らないといけないようだな…長旅になりそうだ

空を飛ぶという手段は最終手段である。歩いてその地を見なければ
必ずしもその地を冒険したとはいえないというのが私のポリシーだから

「すいませんお待たせいたしました」
「あぁどうも」

そこまで考えていると、先程のビーダルのおじさんが現れた
先程のウェイトレスの服とは違い、恐らくは私服だろう、茶色の服を着ていた

「店はよろしいんですか?」
「私の番は終わっているので大丈夫ですよ」
「それは良かった。あ、私は風藍で、この子は娘の風璃です」

心配していた事も問題なかったのでとりあえず名前を聞いておこう
恥ずかしいのか風璃は私の後ろに隠れてしまったが

「あぁ私は、水木(みずき)だよ。よろしく風藍君」
「よろしくおねがいします水木さん。よかったら部屋で話しませんか?」

……

私達の部屋は2階の外の風景がよく見える部屋だった
3人分のベットがあり、そこに入ると風璃がさっそく窓を見つめた
とりあえず風璃はそのままにしておき、水木さんに詳しい話を聞くこととした

「では、先程の話の続きですが、自分が何故あんなに事情を知っているかでしたね?」
「はい。お子さんが不良になってしまった…とかでしょうか?」

いきなりこういう事を言ってしまうのは躊躇したが
周りには自分らしかいないこの状況だったなら、大丈夫だろう

「違います…むしろ、襲われてしまったんです…娘は…」

ギャー!!

水木さんの悔しそうな声と外の叫び声が重なった
その叫び声の先は窓から聞こえたため、思わず窓の方へと走り出す
近くで風璃が何かを食い入るように見ているのが非常に気になる

「風璃、危ないから離れててなさい…」
「お父さん、お父さんあそこ!」

私の注意を聞き流した風璃の先には


少年に囲まれている幽藍がいたのだ


「…幽藍…」

宿屋の前だ。恐らくはここに来ようと来たところ
グループに囲まれたみたいだろうか

しかし幽藍がいくら強いと言えど、身内だ。ここは助けに行くべきか?
答えは否だ。私の予想だと幽藍は無傷なのだから

「あぁ大変だ…風藍君のお仲間さんですか?」
「はい、妹です。まぁ放っていても大丈夫ですよ。サマヨールですから」
「…どういうことで?」


「周りの不良軍団はノーマルタイプ、サマヨールはゴーストタイプでしょう?」


そうだ。幽藍はサマヨール。つまりはゴーストタイプなのだ
ゴーストタイプはノーマルタイプの技が効かない。なので他のタイプの技がいる
この土地にも人間が作った「技マシン」があるが、結構な高値だ
少年達がそう簡単に持っているわけがない…万引きとかしたなら別だが

「ほら見てください、幽藍に攻撃は当たっていないでしょう?」
「お…おぉよかった…」

まぁ幽藍なら安心だろうと、信頼も込めて
一応安全のため私は風璃と水木さんを窓から離れさせ
今日は解散ということにした

………

「ちっきかねぇ!」

ヤルキモノの少年は切り裂くを何度も発動させるが
幽藍には全く効かないため、苛立ちを覚えていた
他の少年らも苛立ちは覚えずとも、「勝てない」という気持ちが
少しずつ感じてきてしまっていた

もう、いいだろうか。幽藍は適当に見切りをつけて宿に入ろうと考える
本当ならばこの自分にとっては弱い少年らを無視をして、入っても構わなかったが
どうせ自分を追って中に入ってきて、混乱を呼び起こす
そうすれば自分の兄がまた五月蝿いだろうと、彼女は彼女なりの気遣いと
最良の方法を考えていた

「しゃーねぇ、あぁそういや紅葉!」
「へい」

正直な話、面倒くさい。冷凍パンチあたりを食らわせて
夜が明けるのでカッチカチに凍らせておいたら反省でもするかなぁと
少々物騒なことを幽藍は考え始める。それに反抗するかのように
ヤルキモノは突然思いついたかのように叫びだす
それに紅葉と言われたザングースはいそいそとヤルキモノの近くへと走り出す

「お前、シャドークロー覚えていただろ?やっちまえよ!」
「まじで!?紅葉やっちまえ!」
「もうあったまきてたんだ!この女ズタズタにしてやろうぜ!」

周りの少年の士気が途端に上がりだす。それに答えるかのように紅葉は
幽藍の方へ走り出して飛び掛る

「シャドー…」

ゴクリ、誰かの生唾を飲み込む音さえ聞こえるくらい
周りは途端に静かになった。紅葉の手は怪しい光でできた爪に覆われ
宿に戻ろうと背を向けていた幽藍にへと襲い掛かる!


"紅葉くん、ありがとう"


…はずだった

だが紅葉は一瞬の躊躇を続けてしまった。続けてしまったということは
怪しい光の爪も消え去ってしまう。しかし紅葉はそれさえも気にせず
立ち尽くすしかなかった。そんな彼を幽藍は一瞥した後に宿へと戻っていった


辺りは夜の静寂を取り戻したことになった

 


あとがき
とりあえず、なんだこの展開…

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
忍者ブログ * [PR]